「葬儀 事前準備」「葬儀 生前予約」と検索している方の多くは、もしもの時に家族へ負担をかけたくない、あるいは自分らしい最期を迎えたいと考えているのではないでしょうか。実は、葬儀の準備リストをあらかじめ整えておくことで、費用を平均30〜50万円以上抑えられるというデータもあります(鎌倉新書「第6回お葬式に関する全国調査」2024年)。本記事では、葬儀の事前準備でやるべきことを10項目のチェックリスト形式で網羅し、生前予約のメリット・デメリット、葬儀の種類別費用比較、エンディングノートの書き方まで徹底解説します。終活を始めたい方、葬儀 準備 リストを探している方は、ぜひ最後までご覧ください。
なぜ葬儀の事前準備が必要なのか
突然の不幸で起こる3つのトラブル
葬儀は突然やってきます。大切な人を亡くした直後は深い悲しみの中にあり、冷静な判断が難しくなります。事前準備をしていない場合、以下のようなトラブルが高い確率で起こります。
1. 費用の高額化:急いで葬儀社を選ぶため、複数社の見積もり比較ができず、相場より高い金額を支払うケースが多発します。鎌倉新書の調査(2024年)によると、事前に葬儀社を決めていなかった人は、決めていた人と比較して平均35.7万円多く支払っているという結果が出ています。
2. 家族間の意見対立:故人の希望が明文化されていないと、宗教・宗派の選択、参列者の範囲、祭壇の規模など、あらゆる点で家族の意見が分かれます。特に兄弟姉妹間の対立は深刻で、葬儀後の関係悪化につながることも少なくありません。
3. 手続きの遅延・漏れ:死亡届の提出期限(7日以内)、年金の停止手続き、保険金の請求など、期限のある手続きが多数あります。悲しみの中でこれらを漏れなく行うのは非常に困難です。
データで見る「事前準備」の効果
日本消費者協会の「葬儀についてのアンケート調査」(2023年)によれば、葬儀の事前準備を行った人の87.3%が「準備してよかった」と回答しています。具体的な効果として、以下の点が挙げられています。
| 項目 | 事前準備あり | 事前準備なし |
|---|---|---|
| 葬儀費用の平均 | 約110万円 | 約156万円 |
| 葬儀社への満足度 | 82.1% | 54.3% |
| 家族間トラブル発生率 | 8.7% | 31.5% |
| 手続き漏れの発生率 | 5.2% | 23.8% |
このデータからも分かるとおり、事前準備をしておくことで金銭的な負担を大幅に軽減でき、精神的にもゆとりをもって故人を送ることができます。終活の一環として、終活チェックリストと合わせて葬儀の事前準備を進めましょう。
葬儀の事前準備でやるべきこと10項目チェックリスト
葬儀の事前準備は、一度にすべてを完了させる必要はありません。以下の10項目を優先度順に少しずつ進めていきましょう。この葬儀 準備 リストをブックマークしておくと便利です。
① 葬儀の形式を決める
まず最初に決めるべきは葬儀の形式です。家族葬・一般葬・直葬(火葬式)・一日葬など、それぞれの特徴と費用を理解し、自分や家族に合った形式を選びましょう。近年は家族葬が全体の約55%を占め、最も選ばれている形式です(2024年、いい葬儀調べ)。
② 予算の上限を設定する
葬儀費用は形式や地域によって大きく異なります。全国平均は約118万円(2024年、鎌倉新書調べ)ですが、家族葬なら60〜100万円、直葬なら15〜30万円程度で収まることもあります。予算の上限を家族で話し合い、明確にしておくことが大切です。葬儀費用の詳細も参考にしてください。
③ 複数の葬儀社から見積もりを取る
最低でも3社以上から見積もりを取ることを推奨します。見積もりは無料で取得でき、各社のプラン内容や費用を比較することで最適な葬儀社を選べます。見積もりの際には、以下の項目が含まれているか必ず確認しましょう。
- 基本料金(祭壇・棺・遺影写真など)
- 搬送費用(病院から安置場所、安置場所から式場)
- 式場使用料
- 火葬料金
- 飲食接待費
- 返礼品費用
- 宗教者へのお布施(別途の場合あり)
④ 菩提寺・宗教者への確認
菩提寺がある場合は、戒名やお布施の相場、葬儀の流れについて事前に確認しておきましょう。菩提寺がない場合や無宗教で行いたい場合も、その旨を葬儀社に伝えておく必要があります。お布施の全国平均は約22.4万円(鎌倉新書調べ、2024年)です。
⑤ 遺影写真を選んでおく
遺影写真は故人の「最後の姿」として長く残るものです。急いで選ぶと満足のいく写真が見つからないことも多いため、元気なうちに候補を数枚選んでおきましょう。最近ではプロカメラマンによる「終活写真撮影」サービスも人気です。費用は5,000〜20,000円程度が相場です。
⑥ 訃報連絡先リストを作成する
いざという時に「誰に連絡すべきか」で悩まないよう、訃報連絡先のリストを作成しておきましょう。親族、友人、職場関係者、近隣住民、町内会など、カテゴリ別にまとめると分かりやすくなります。連絡の優先順位も決めておくと安心です。
⑦ お墓・納骨先を検討する
葬儀後の納骨先も事前に検討しておくべき重要な項目です。先祖代々のお墓がある場合はその確認を、新たに必要な場合は墓地・霊園の見学を始めましょう。近年は樹木葬や合祀墓など、従来型の墓石以外の選択肢も増えています。お墓ガイドで詳しく解説しています。
⑧ エンディングノートに記録する
葬儀に関する希望(形式、予算、音楽、参列者の範囲など)をエンディングノートに記録しておきましょう。遺言書と異なり法的拘束力はありませんが、家族が故人の意思を尊重した葬儀を行うための重要な指針となります。エンディングノートの書き方やエンディングノートのテンプレートも活用してください。
⑨ 死後の手続きリストを準備する
葬儀後にはさまざまな行政手続きが必要になります。以下の手続きリストを準備し、必要書類を事前に把握しておきましょう。
| 手続き | 届出先 | 期限 |
|---|---|---|
| 死亡届 | 市区町村役場 | 7日以内 |
| 年金受給停止 | 年金事務所 | 14日以内(国民年金)/ 10日以内(厚生年金) |
| 健康保険の資格喪失届 | 市区町村役場または勤務先 | 14日以内 |
| 世帯主変更届 | 市区町村役場 | 14日以内 |
| 相続税の申告 | 税務署 | 10か月以内 |
| 相続放棄の申述 | 家庭裁判所 | 3か月以内 |
| 生命保険金の請求 | 保険会社 | 3年以内(時効) |
⑩ 家族と情報を共有する
事前準備で最も重要なのが、準備した内容を家族と共有することです。エンディングノートの保管場所、葬儀社の連絡先、訃報連絡リストの場所など、いざという時にすぐアクセスできるようにしておきましょう。家族間で定期的に話し合いの場を設けることをおすすめします。終活チェックリストを家族全員で確認するのも有効です。
葬儀社の生前予約とは?メリット・デメリット
生前予約の仕組み
生前予約とは、自分が亡くなった後の葬儀について、生前のうちに葬儀社と契約を結ぶことです。葬儀の内容・費用・段取りをあらかじめ決定しておくため、遺族の負担が大幅に軽減されます。全日本冠婚葬祭互助協会の調べでは、生前予約の利用率は2018年の12.3%から2024年には21.8%へと大幅に増加しています。
生前予約の5つのメリット
1. 費用が確定する:契約時点で費用が確定するため、追加料金の心配がありません。価格上昇のリスクからも守られます。
2. 自分の希望を反映できる:葬儀の形式、祭壇のデザイン、使用する花、流す音楽など、細部にわたって自分の希望を反映できます。
3. 遺族の負担が軽減される:葬儀の段取りがすべて決まっているため、遺族は悲しみに集中でき、煩雑な手続きに追われることがありません。
4. 割引が適用される場合がある:多くの葬儀社では生前予約者に対して5〜15%の割引を提供しています。
5. 家族間の合意形成がしやすい:生前に家族で話し合いながら進められるため、葬儀後のトラブルを未然に防げます。
生前予約の3つのデメリット
1. 契約内容の変更が難しい場合がある:葬儀社によっては、一度契約した内容の変更に手数料がかかることがあります。契約前に変更・解約条件を必ず確認しましょう。
2. 葬儀社の倒産リスク:契約先の葬儀社が倒産した場合、前払い金が回収できなくなるリスクがあります。経営状況の安定した葬儀社を選ぶことが重要です。
3. 家族の意向と乖離する可能性:生前に決めた内容が、実際の葬儀時の家族の意向と合わなくなることもあります。定期的な見直しが必要です。
生前予約vs事前見積りの比較表
| 比較項目 | 生前予約 | 事前見積り |
|---|---|---|
| 契約の拘束力 | あり(正式契約) | なし(参考情報) |
| 費用の確定 | 契約時に確定 | 見積り時点の参考価格 |
| 前払い金 | 必要な場合が多い | 不要 |
| 内容変更の自由度 | 低い(手数料が発生する場合あり) | 高い(自由に変更可能) |
| 割引の有無 | あり(5〜15%の割引が一般的) | なし(交渉次第) |
| 倒産リスク | あり(前払い金の損失リスク) | なし |
| 心理的安心感 | 高い(すべて決まっている) | 中程度(大枠は把握できる) |
| おすすめの人 | 葬儀内容を完全に決めたい人 | まずは情報収集したい人 |
まずは事前見積りで複数社を比較し、信頼できる葬儀社が見つかったら生前予約に進むというステップがおすすめです。いずれの場合も、終活にかかる費用の全体像を把握しておくことが大切です。
葬儀の種類と費用比較
主要4形式の特徴と費用
葬儀の形式は大きく4つに分けられます。それぞれの特徴、費用相場、メリット・デメリットを以下の表にまとめました。
| 葬儀形式 | 費用相場 | 参列者数の目安 | 所要日数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 一般葬 | 150〜250万円 | 50〜300名 | 2日(通夜+告別式) | 従来型の葬儀。幅広い参列者を招き、盛大に行う |
| 家族葬 | 60〜150万円 | 10〜30名 | 2日(通夜+告別式) | 親族・親しい友人のみで行う。近年最も人気 |
| 一日葬 | 40〜100万円 | 10〜50名 | 1日(告別式のみ) | 通夜を省略し、告別式と火葬を1日で行う |
| 直葬(火葬式) | 15〜30万円 | 5〜10名 | 半日〜1日 | 儀式を行わず、火葬のみ。最もシンプルで低費用 |
地域別の費用差
葬儀費用は地域によっても大きく異なります。都市部は式場費用が高い一方、地方では参列者数が多く飲食費がかさむ傾向があります。
| 地域 | 平均費用 | 特徴 |
|---|---|---|
| 関東 | 約135万円 | 式場費用が高め、家族葬の割合が高い |
| 関西 | 約120万円 | 香典返しを即日返しにする文化が浸透 |
| 中部 | 約140万円 | 地域の慣習が色濃く、一般葬が多い |
| 東北 | 約155万円 | 参列者数が多く、飲食費がかさむ傾向 |
| 九州 | 約125万円 | 通夜振る舞いの文化が根強い |
ご自身の地域の相場を把握した上で、予算に合った形式を選ぶことが重要です。葬儀費用の詳細ガイドでは、費目ごとの内訳も詳しく解説しています。
費用を抑えるための5つのポイント
葬儀費用を適正な範囲に抑えるためのポイントを紹介します。
1. 複数社の見積もりを比較する:同じ内容でも葬儀社によって30〜50万円の差が出ることがあります。最低3社から見積もりを取りましょう。
2. 不要なオプションを外す:祭壇のランクや花の量など、予算に応じて調整できる項目は多くあります。見栄よりも故人の意思を優先しましょう。
3. 公営斎場を利用する:民間の式場に比べ、公営斎場は使用料が大幅に安くなります。地域によっては無料で利用できる場合もあります。
4. 給付金制度を活用する:国民健康保険の「葬祭費」(3〜7万円)や、健康保険の「埋葬料」(5万円)など、申請すれば受け取れる給付金があります。
5. 生前予約の割引を利用する:前述のとおり、生前予約により5〜15%の割引が適用されることがあります。
葬儀費用の支払い方法と互助会の注意点
葬儀費用の主な支払い方法
葬儀費用の支払い方法は複数あります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を選びましょう。
| 支払い方法 | タイミング | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 現金一括払い | 葬儀後1週間〜10日以内 | 割引が適用される場合あり | まとまった現金が必要 |
| クレジットカード | 葬儀当日〜後日 | ポイントが貯まる、分割可能 | 対応していない葬儀社もある |
| ローン(葬儀ローン) | 分割払い | まとまった資金が不要 | 金利がかかる(3〜15%程度) |
| 生命保険金 | 保険金受取後 | 故人の資産で賄える | 受取に1〜2か月かかる場合あり |
| 互助会の積立金 | 積立完了後 | 月々少額で準備できる | 解約時に手数料が発生する |
互助会に関する注意点
冠婚葬祭互助会は、毎月一定額を積み立てて葬儀費用に充てる仕組みです。全国に約230の互助会があり、加入者数は約2,200万人とされています(全日本冠婚葬祭互助協会、2024年)。しかし、以下の注意点があります。
1. 積立金だけでは足りない:互助会の積立金(満期で15〜50万円程度)は、葬儀費用の一部に過ぎません。差額は自己負担となるため、積立金=葬儀費用の全額とは考えないようにしましょう。
2. 解約時の手数料:中途解約する場合、積立金の15〜20%程度が手数料として差し引かれるケースがあります。国民生活センターにも「解約トラブル」に関する相談が毎年多数寄せられています。
3. サービス内容の制約:互助会の契約プランは葬儀社が提供する特定のプランに限定される場合が多く、自由なカスタマイズが難しいことがあります。
4. 引っ越し時の対応:転居先に同じ互助会のネットワークがない場合、サービスを受けられなくなる可能性があります。全国展開している互助会を選ぶと安心です。
互助会への加入を検討する際は、契約書の内容を十分に確認し、解約条件や追加費用について明確にしてから判断しましょう。
遺影・遺品・訃報連絡先リストの準備
遺影写真の準備ポイント
遺影は葬儀で最も目に触れるものの一つです。以下のポイントを意識して準備しましょう。
撮影時期:できるだけ最近のもので、本人らしい表情のものが望ましいです。目安として、5年以内に撮影された写真が推奨されます。
画質:遺影は引き伸ばして使用するため、高画質のデータが必要です。スマートフォンで撮影する場合は、最高画質の設定で撮影しましょう。最低でも200万画素以上が推奨されます。
背景・服装:背景は加工できますので気にする必要はありません。服装は普段着でもOKですが、希望があれば着物やスーツの写真を選んでおきましょう。近年はカジュアルな服装の遺影も増えています。
プロの撮影サービス:終活写真を専門に撮影するスタジオも増えています。費用は5,000〜20,000円程度で、ヘアメイク付きのプランもあります。
遺品の生前整理
遺品整理は遺族にとって大きな負担です。生前のうちに不要なものを整理しておくことで、遺族の手間を大幅に減らせます。
衣類・日用品:着なくなった衣類や使わない日用品は、元気なうちに処分しましょう。リサイクルショップや寄付も活用できます。
デジタル遺品:パソコンやスマートフォンのパスワード、SNSアカウント、定額サービスの契約情報なども整理が必要です。デジタル遺品は見落としがちですが、サブスクリプションサービスの解約漏れなどが問題になるケースが増えています。
貴重品・重要書類:預金通帳、保険証券、不動産の権利証、年金手帳など、重要書類の保管場所を家族に伝えておきましょう。
訃報連絡先リストの作り方
訃報連絡先リストは、以下のカテゴリに分けて作成すると便利です。
| カテゴリ | 連絡先の例 | 連絡の優先度 |
|---|---|---|
| 親族(近親者) | 配偶者、子、兄弟姉妹、両親 | 最優先 |
| 親族(遠縁) | おじ・おば、甥・姪、いとこ | 高 |
| 友人・知人 | 親友、趣味仲間、同級生 | 中 |
| 職場関係 | 直属の上司、同僚、取引先 | 中〜高 |
| 近隣・地域 | 町内会長、隣人、自治会 | 低〜中 |
| 専門家 | 弁護士、税理士、かかりつけ医 | 高 |
リストにはそれぞれの氏名、電話番号、メールアドレス、住所、関係性を記載しておきましょう。エンディングノートに記載するか、別紙として保管しておくと安心です。
エンディングノートに葬儀の希望を書く
エンディングノートに書くべき葬儀関連項目
エンディングノートには、葬儀に関する以下の項目を記載しておくことをおすすめします。家族が「故人ならこうしたかっただろう」と推測する必要がなくなり、スムーズに準備を進められます。
- 希望する葬儀の形式(家族葬、一般葬、直葬、一日葬など)
- 予算の上限
- 葬儀社の希望(すでに見積もりや予約をしている場合)
- 宗教・宗派(無宗教の希望がある場合もその旨)
- 戒名の希望(ランクや内容について)
- 祭壇・棺・骨壺の希望
- 使用してほしい遺影写真の指定
- 葬儀で流してほしい音楽
- 参列してほしい人のリスト
- 供花・供物の希望
- 香典の扱いについて(辞退するかどうか)
- 喪主をお願いしたい人
- 弔辞をお願いしたい人
- 納骨先の希望
エンディングノートの選び方
エンディングノートは市販品のほか、無料でダウンロードできるテンプレートもあります。選ぶ際のポイントは以下の通りです。
記載項目の充実度:葬儀だけでなく、財産、医療・介護、デジタル遺品など、幅広い項目をカバーしているものがおすすめです。
書きやすさ:チェックボックス式で記入しやすいもの、記入例が豊富なものを選ぶと続けやすくなります。
保管のしやすさ:薄くてコンパクトなもの、金庫に入るサイズのものが便利です。デジタル版のエンディングノートアプリも近年は充実しています。
当サイトではエンディングノートの無料テンプレートを公開しています。葬儀に関する項目も網羅していますので、ぜひご活用ください。また、エンディングノートの書き方ガイドでは、具体的な記入例も紹介しています。
エンディングノートと遺言書の違い
エンディングノートと遺言書は似ているようで大きく異なります。最も重要な違いは法的拘束力の有無です。
| 比較項目 | エンディングノート | 遺言書 |
|---|---|---|
| 法的拘束力 | なし | あり |
| 作成費用 | 無料〜2,000円程度 | 自筆:無料 / 公正証書:3〜10万円 |
| 記載内容 | 自由(葬儀、医療、想いなど) | 財産分与が中心 |
| 変更の容易さ | 何度でも自由に変更可能 | 再作成が必要(公正証書の場合は費用がかかる) |
| 保管方法 | 自宅保管が一般的 | 法務局での保管制度あり |
葬儀に関する希望はエンディングノートに、財産の分配は遺言書に記載するのが基本です。両方を準備しておくのが理想的です。
お墓の準備と選び方
近年のお墓事情の変化
お墓に対する考え方は大きく変化しています。従来型の墓石に加え、樹木葬、納骨堂、永代供養墓、散骨など、多様な選択肢が広がっています。全国優良石材店の会の調査(2024年)によると、新規購入されたお墓の形態は以下のとおりです。
| お墓の種類 | 費用相場 | 選択割合 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 一般墓(墓石) | 100〜350万円 | 28.5% | 伝統的な墓石タイプ。家族で代々使用できる |
| 樹木葬 | 20〜80万円 | 41.5% | 樹木を墓標とする自然葬。管理の手間が少ない |
| 納骨堂 | 30〜150万円 | 16.8% | 屋内施設に遺骨を安置。天候に左右されない |
| 永代供養墓 | 5〜30万円 | 8.2% | 寺院や霊園が永代にわたって供養。継承者不要 |
| 散骨 | 3〜50万円 | 5.0% | 海や山に遺骨を撒く。自然に還るという考え方 |
樹木葬が最も選ばれている形態となっており、従来型の墓石を逆転しています。お墓選びで迷っている方は、お墓ガイドも参考にしてください。
お墓を選ぶ際の5つの比較ポイント
お墓を選ぶ際には、以下の5つのポイントを比較検討しましょう。
1. 費用(初期費用+年間管理費):購入時の費用だけでなく、年間の管理費も含めたトータルコストで比較しましょう。管理費は年間5,000〜15,000円が一般的です。
2. アクセスの良さ:お墓参りのしやすさは重要です。自宅からの距離、公共交通機関でのアクセス、駐車場の有無を確認しましょう。
3. 宗教・宗派の制限:霊園や墓地によっては、特定の宗教・宗派に限定される場合があります。宗教不問の霊園も多いので確認しましょう。
4. 継承の必要性:跡継ぎがいない場合は、永代供養付きのプランや樹木葬を選ぶと安心です。
5. 施設の管理状態:実際に見学して、清掃状態や設備の充実度を確認しましょう。管理事務所のスタッフの対応も重要な判断材料です。
よくある質問(FAQ)
葬儀の事前準備に関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1. 葬儀の事前準備はいつから始めればいいですか?
A. 特に決まった時期はありませんが、60歳を目安に始める方が多いです。ただし、健康なうちに始めることが重要ですので、思い立った時が始め時です。40〜50代から準備を始める方も増えています。
Q2. 葬儀の事前準備にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 一通りの準備を終えるまでに、2〜6か月程度かかるのが一般的です。葬儀社の見積もり取得、エンディングノートの作成、家族との相談など、焦らず少しずつ進めましょう。
Q3. 生前予約をした後にキャンセルはできますか?
A. はい、基本的にキャンセルは可能です。ただし、葬儀社によってはキャンセル料が発生する場合があります。契約前に解約条件を必ず確認しましょう。消費者契約法により、不当に高額なキャンセル料は無効になる場合もあります。
Q4. 家族葬と一般葬、どちらがおすすめですか?
A. 一概にはいえませんが、近年は家族葬を選ぶ方が全体の約55%と最も多くなっています。費用を抑えたい、少人数でゆっくりお別れしたい場合は家族葬がおすすめです。一方、多くの方に参列してもらいたい、社会的なつながりを重視する場合は一般葬が適しています。
Q5. 葬儀費用は誰が支払うのが一般的ですか?
A. 法律上の決まりはありませんが、喪主(長男・長女の場合が多い)が支払うのが一般的です。ただし、故人の預貯金から支払う、兄弟姉妹で分担するなど、家族間で話し合って決めるケースも増えています。香典を費用に充てる場合もあります。
Q6. 直葬(火葬式)は失礼にあたりませんか?
A. 失礼にはあたりません。直葬は故人の意思で選ばれることも多く、近年は全体の約15%の方が選択しています。ただし、親族への事前説明は必要です。後日、お別れの会を開くケースもあります。
Q7. エンディングノートに法的効力はありますか?
A. エンディングノートには法的拘束力はありません。あくまで「希望」を伝えるためのものです。財産分与など法的効力が必要な事項は、別途遺言書を作成してください。エンディングノートと遺言書は補完関係にありますので、両方を準備するのが理想的です。
Q8. 互助会の積立金は葬儀費用の全額をカバーできますか?
A. 多くの場合、カバーできません。互助会の積立金は満期で15〜50万円程度ですが、実際の葬儀費用は家族葬でも60〜150万円かかります。積立金はあくまで葬儀費用の一部と考え、差額の準備も忘れないようにしましょう。
お墓の準備もお忘れなく
葬儀の準備と合わせて、お墓の準備も重要です。墓石の購入は大きな買い物ですので、複数社から見積もりを取って比較検討することをおすすめします。
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まとめ
葬儀の事前準備は、自分自身のためだけでなく、大切な家族のためでもあります。本記事で紹介した10項目のチェックリストを参考に、できるところから少しずつ進めてみましょう。
葬儀の事前準備で押さえるべきポイントは以下の通りです。
- 葬儀の形式と予算を早めに決める
- 複数の葬儀社から見積もりを取り、比較検討する
- 生前予約を検討する際は、メリット・デメリットを理解した上で判断する
- 遺影写真、訃報連絡先リスト、死後の手続きリストを事前に準備する
- エンディングノートに葬儀に関する希望を具体的に記載する
- 準備した内容を家族と共有し、定期的に見直す
- お墓の選択肢も早めに検討を始める
事前準備をしておくことで、費用を平均30〜50万円以上抑えられ、家族間のトラブルも大幅に減らせます。終活の一環として、ぜひ今日から一歩を踏み出してみてください。
終活全般についてさらに詳しく知りたい方は、終活チェックリストや終活にかかる費用の全体像もあわせてご覧ください。
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