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「うちは仲が良いから大丈夫」——そう思っている家庭ほど相続トラブルに発展します。家庭裁判所の遺産分割調停の約75%が遺産5,000万円以下の「普通の家庭」です。よくある事例と対策を解説します。
目次
事例① 認知症の親の相続対策ができない
Aさん(58歳)のケース
父(85歳)が認知症と診断。不動産や預金の名義変更ができず、介護費用を立て替え続ける日々。生前贈与も遺言書作成もできない状態に。
対策
- 家族信託を認知症になる前に設定
- 任意後見契約を元気なうちに締結
- 遺言書を判断能力があるうちに作成
事例② 兄弟で実家の分け方が決まらない
Bさん(55歳)のケース
3兄弟で実家を相続。長男は「自分が住む」、次男は「売って分けたい」、三男は「思い出があるから売りたくない」。話し合いが平行線のまま3年経過。
対策
- 代償分割: 一人が取得し、他の相続人に金銭を支払う
- 換価分割: 売却して代金を分ける
- 第三者の介入: 弁護士や調停委員を入れて冷静に話す
- 生前に親が遺言書で指定しておくのがベスト
事例③ 遺言書がなく遺産分割が長期化
Cさん(52歳)のケース
父が遺言書なしで死去。相続人は母と子2人。財産の大半が自宅不動産で、分割が困難。母の老後の住まいと子どもたちの取り分で揉め、結局2年かかって解決。
対策
- 遺言書を書いてもらう(遺言書の書き方はこちら)
- 生命保険を活用: 不動産を特定の人に渡し、他の相続人に保険金で補填
事例④ 相続放棄の期限を知らなかった
Dさん(56歳)のケース
父の死後、実家の片付けに追われ相続手続きを後回しに。半年後に父に300万円の借金が発覚。しかし相続放棄の期限(3ヶ月)はすでに過ぎていた。
対策
- 死亡後すぐに財産と負債の全体像を把握する
- 3ヶ月以内に相続放棄するか判断(相続放棄の詳細はこちら)
- 判断が間に合わない場合は期限の延長申請が可能
事例⑤ デジタル資産が見つからない
Eさん(54歳)のケース
夫が急死。ネットバンキングに数百万円あるはずだが、IDもパスワードもわからない。スマホはロックされたまま。暗号資産(仮想通貨)も保有していたが、アクセスできず。
対策
- パスワード管理ツールを導入し、マスターパスワードを家族に共有
- エンディングノートにデジタル資産情報を記録
- → デジタル遺品の整理方法