日本では年間約10万人が「介護離職」しています。しかし離職すると老後資金が大幅に減少し、自分が介護される側になるリスクが高まります。仕事を続けながら介護する方法を知っておきましょう。
目次
介護離職が老後資金に与える壊滅的影響
| 55歳で離職した場合の損失試算 | 金額 |
|---|---|
| 失われる給与収入(60歳まで5年) | ▲1,500〜2,500万円 |
| 退職金の減額(早期退職) | ▲200〜500万円 |
| 年金額の減少(保険料納付期間短縮) | ▲年10〜20万円(生涯) |
| スキル・キャリアのブランク | 再就職困難・給与ダウン |
| 合計損失 | 2,000〜3,000万円以上 |
使える制度①:介護休業(最大93日)
要介護状態の家族1人につき通算93日まで休業できます(3回まで分割可能)。休業中は雇用保険から給与の67%が支給されます。
- 対象:配偶者・子・父母・祖父母・兄弟姉妹・孫・配偶者の父母
- 申請先:会社の人事部門
- 注意:正社員だけでなくパート・契約社員も一定条件で取得可能
使える制度②:介護休暇(年5日)
要介護家族1人につき年5日(2人以上は年10日)の休暇を取得できます。1日単位・半日単位での取得が可能。無給の場合が多いですが、有給との組み合わせで利用できます。
使える制度③:介護のための短時間勤務
介護休業の取得期間中または終了後でも、1日の所定労働時間を短縮できます(最低6時間/日まで短縮)。取得可能期間は介護状態が続く限り(期間制限なし)。
公的介護サービスを最大限活用する
| サービス | 内容 | 費用目安(自己負担) |
|---|---|---|
| デイサービス | 日中の預かり・リハビリ | 1回1,000〜2,000円 |
| ショートステイ | 短期間の施設入所(1〜30日) | 1日2,000〜5,000円 |
| 訪問介護 | ヘルパーが自宅に来る | 1回200〜1,000円 |
| 訪問看護 | 看護師が自宅で医療ケア | 1回600〜1,500円 |
職場への相談の仕方
- まず直属の上司に「親の介護が必要になった」と相談する
- 人事部に介護休業制度の詳細を確認する
- 可能であればテレワーク・時差出勤を相談する
- 社内に介護経験者がいれば情報収集する
ケアマネジャーへの依頼方法
要介護認定を受けたら、地域包括支援センター(市区町村窓口)に相談してケアマネジャーを紹介してもらいます。ケアマネはデイサービスの手配・各種申請のサポートをしてくれます。費用は無料(介護保険で全額カバー)。
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